ナスがやわらかくなってしまうと、通常は食べるのに適さないことが多いですが、表面がわずかに柔らかい程度で、茎にカビが見られない、切断面に腐敗の兆候がなければ、まだ食べる事ができます。
ナスの腐敗の兆候には、以下のようなサインがあります。
・茎部分や内部にカビが見られる
・肉質が変色して茶色くなる
・液体がにじみ出る
・表面や内部にぬめりが生じる
・不快な臭いがする
ナスを冷蔵で保存する際は、個別にラップをして、空気を遮断できる袋に入れることが推奨されます。
ナスがやわらかくなる原因とそれを防ぐための適切な保存方法、おいしい食べ方についてもご紹介します。
茄子がやわらかくなる原因とは？
ナスがやわらかくなってしまう主な理由は、過度な冷やし過ぎや乾燥にあります。
ナスはもともとインドが原産で、高温多湿に強いですが、寒さや乾燥には非常に敏感です。
冷蔵庫内での保管は、低温によってナスが正常に「呼吸」できなくなり、外皮がやわらかくなり、中身もやわらかく変質してしまいます。
状態が悪化すると、ナスは早く劣化し、腐敗の進行が早まります。
ナスを新鮮に保つ方法
茄子を新鮮に長持ちさせるには、冷え過ぎと乾燥を避けることがカギです。
ナスを保存するのに最適な環境は、温度が8～12度、湿度が90～95％です。そのため、寒い季節は室内の涼しい場所に置き、暖かい季節は冷蔵庫の野菜室を利用すると良いでしょう。
室温で保管する場合は、ナスを1本ずつ新聞紙に包むことで乾燥を防ぎます。
冷蔵で保管する場合には、ナスを1本ずつラップで包み、密封性のある袋に入れることをお勧めします。キッチンペーパーや新聞紙で包む方法も有効です。
通常、ナスは室温で約3日、冷蔵では約1週間持ちますが、持ち時間を延ばすために余ったナスは冷凍保存することもできます。
冷凍する際は、カットしてから密封袋に入れることがポイントです。冷凍ナスは約1ヶ月の保存が可能です。
揚げナスを冷凍すると、後でさまざまな料理に活用しやすくなりますし、他の料理の一部として事前に調理してから冷凍することもできます。
腐ったナスの見分け方と食べる際の注意点
ナスが腐敗した際には、以下のような兆候が現れます。
・茎部分や内部でカビの発生
・皮膚や内側が茶色に変色
・液体の滲み出し
・表面のぬめり
・不快な臭いの発生
ナスの茎にカビが現れやすいため、特にこのエリアは細かくチェックが必要です。たとえ一部分にカビがあっても、見えないところにも広がっている可能性があるため、食べるのは避けるべきです。
茄子が少し柔らかくなっているだけの場合、内部が腐っていないならば食べられることがあります。切り開いて内側をチェックすることが肝心です。
柔らかくなったナスの美味しい利用方法
柔らかくなったナスは直接食べると美味しくないことが多いですが、適切な料理法を選ぶことで美味しく楽しむことができます。味の濃い料理に使うと、ナスの柔らかさが気にならずに済みます。
特に、カレーや麻婆茄子などがおすすめです。これらの料理であれば、ナスが柔らかくても料理に溶け込みやすく、しっかりと味が染み込みます。
茄子の正しい保存方法と活用のコツ
ナスは寒さや乾燥に敏感で、間違った保存方法で冷蔵庫に入れてしまうと、柔らかくなってしまうことがあります。柔らかくなってしまったナスは、基本的には食べることが推奨されませんが、若干柔らかい場合にはまだ食べられることもあります。
食べる前には、次のような腐敗のサインがないかをしっかり確認しましょう。
・茎や内部でのカビの発生
・内部の茶色い変色
・液体の漏れ
・表面のぬめり
・不快な臭い
ナスが柔らかくなってしまった場合、薄味の料理ではその劣化が目立つ可能性があります。そのため、カレーや麻婆茄子のように味付けが濃い料理に使用することで、ナスを美味しく活用できます。