巨大な鳥、「エミュー」を知っていますか?
ダチョウに似たその姿は、動物園で見かけるとひときわ目を引きます。
ダチョウが小さな脳を持ち、知能が低いとされている一方で、エミューの知能にはどのような特徴があるのでしょうか?
驚くべきことに、エミューは飛ぶことはできませんが、時速50kmで走る能力を持ちます。
この記事では、そんなエミューの知性や生活環境、独特の生態について深掘りします。
注目されるエミューの知性
エミューは基本的に人懐っこく優しい性格ですが、金属音や雷などの急な音には敏感で、すぐに驚くことも。
これは彼らが持つ自然の防衛本能かもしれません。
そのことから、彼らの知性に光を当てることができます。
エミューの興味深い生態と驚異の子育て方法
世界で2番目に大きな鳥であるエミューは、オーストラリアの多様な環境に適応して生きています。
エミューの基礎知識
1.5m~2mにもなる体長を持ち、草原や砂地で暮らすエミューは、植物や昆虫を食べる雑食性。
消化を助けるために小石も摂取します。
飛べないことは少々残念ですが、泳ぐことができるなど、予想外の特徴も。
さらに、前進しかできないというユニークな生態を持ち、オーストラリアの象徴としても親しまれています。
一度走り出すと時速50kmにも達するエミュー。捕まえるのは一筋縄ではいかないでしょう。
エミューの個性あふれる特性に迫る
エミューは他の動物と比べても、その顔の特徴で個体を識別できるとされていますが、本当に私たちにもそれが可能なのでしょうか?
多くの動物の顔は一見似ているように感じます。
しかし、エミューはその赤黒い大きな眼や灰色がかった茶色の羽毛など、個々に異なる特徴を持っています。
これによって、人間でも個体を区別することが可能です。
さらには、エミューの鳴き声には性別差があり、オスは深い唸り声を、メスはドラムのような短い音を発します。
これによっても、彼らを見分ける手がかりになるのです。
エミューの特異な繁殖行動と育児
エミューは11月から4月にかけての繁殖期に、メスは複数のオスと交尾し、数度にわたって産卵を行います。
産卵後、メスはさらなるパートナーを求めて巣を離れます。
そのため、雛が孵化する時には母親は不在となり、その姿はなんとも寂しいものです。
しかし、父親がここで重要な役割を担います。
食事を断って蓄えた脂肪を使い、卵を孵化させるとともに、孵化後は雛に食事の方法や生存技術を教えます。
エミューのこのような独特の生態は、種の存続を目的として進化したものです。
人とエミューの共生は可能か?
人に対して比較的友好的なエミューですが、実際にペットとしての飼育はどうでしょうか?
日本では特定外来種に指定されていないため、原則として飼育は可能です。
ただし、世界で2番目に大きな鳥であるため、広大なスペースと、逃げ出さないための強固な囲いが必須です。
また、1日に6kgもの食事が必要で、その準備と管理は大変な労力を要します。
それでも、エミューは親しみやすい性質を持っており、飼い主との絆を深めることができます。
完全に飼い主を識別するのは難しいかもしれませんが、仲間と認識すれば親しみを示してくれるでしょう。
エミューの知性と生態についての総括
●物音に敏感ながら、人に対する警戒心は比較的少ない
●飛べないが泳ぐことは可能
●速く走る能力を持っている
●オスは卵を温め、孵化した雛の世話をする
●ペットとしての飼育には広いスペースと大量の食料が必要
●人になつきやすく、親しみやすい性格をしている
以上がエミューの魅力と生態の概要です。シンプルな見た目とは裏腹に多彩な特性を持つエミュー。本記事が、彼らに対する理解を深め、より多くの人に親しまれるきっかけになれば幸いです。