かつて、雪印メグミルクによって市場に登場した「トルコ風アイスクリーム」は、近年ほとんど見かけなくなり、現在は販売が停止されています。
この記事では、その販売終了の背景に迫ります。
「トルコ風アイスクリーム」消滅の理由とは?
2001年1月、雪印メグミルク(その後、ロッテアイスへ事業を移管)から登場したこのアイスクリームは、トルコの伝統的な粘りのあるアイスクリーム「ドンドルマ」にインスパイアされたものでした。
日本人の好みに合わせたアレンジが施されていました。
通常、ドンドルマ製造にはサーレップというラン科の植物が用いられますが、日本ではこれが高価なため、雪印製のアイスクリームでは別の材料を使用していました。
また、羊乳を使用するなど、本場のドンドルマとは異なる点もありました。
このアイスクリームには、さまざまなフレーバーが存在しました。雪印時代には「チョコ・マーブル味」などが登場し、ロッテアイスに移行後も「もっちりのびーるトルコ風アイスきなこ餅味」をはじめ、バニラ味や抹茶味が発売されました。
しかし、トルコアイスの人気が下降し、ロッテアイスは販売を終了することに。発売当初は大きな注目を集めましたが、徐々にその魅力が薄れ、販売数も減少していきました。
さらに、本場のドンドルマとの差異が知られるようになり、その違いが販売終了の一因となったと考えられています。
期間限定で再登場!懐かしの「トルコ風アイス」復刻版
かつて大人気だった雪印の「トルコ風アイス」が、復刻版として市場に戻ってきました。
この復活の幕開けは2014年11月4日、限定数のバニラ味の復刻版が再販されたことから始まりました。
その後、翌年にチョコレート味、さらにソーダ味も順次発売されています。
これら復刻版は消費者から高い関心を集め、ファミリーマート各店舗で次々と売り切れる事態となりました。
ただし、現在はこれらの商品をいつでも購入できるわけではありません。復刻版が再度販売されるかもしれないという期待を胸に、多くのファンがその機会を待ちわびています。
SNSでは、雪印トルコ風アイスの復活を心待ちにする声が依然として多く聞かれます。
「トルコ風アイス」の軌跡と現状
・2001年に発売が開始された雪印の「トルコ風アイス」。
・トルコの伝統的な「ドンドルマ」を参考にしつつ、日本人の好みに合うよう工夫された。
・雪印からロッテアイスへの事業継承を経て、チョコ・マーブル味やきなこ餅味、バニラ味、抹茶味など多種多様なフレーバーが生み出された。
・現在は定期販売されていないが、時々限定販売されることもあるかも?!販売中止の主な理由は、流行の終焉と話題性の減退によるもの。