この記事でご紹介するのは、成長し過ぎたタラの芽を美味しく食べるコツです。
春が来ると山菜の季節が始まりますね。ある日、山菜採りから帰ってきた友人がくれたタラの芽を見て、そのサイズにびっくりしたことがあります。
店頭で見かけるものよりも一回り大きく、葉も広がっていて、普段見慣れたタラの芽とは少し異なる印象でした。
こんなに大きなタラの芽も食べられるのか、と疑問に思ったあなたは一人ではありません。そこで、この疑問について調べてみることにしました。
結果、適切な大きさであれば、たとえ成長が進んでいても美味しく食べられることが分かりました。
タラの芽は大きくなると苦味やえぐみが強くなり、茎や葉も硬くなる傾向にありますが、適切な処理を施せば問題ありません。
ここでは、そんな成長し過ぎたタラの芽の下処理のコツと、美味しい食べ方について詳しく解説します。
成長し過ぎたタラの芽、その変化とは?
成長が進んだタラの芽でも、いくつかのポイントを押さえることで美味しく頂けます。まずは、どのような変化が起きるのか見てみましょう。
見た目の違い
食べ頃のタラの芽は通常、小さくて丸みをおびた形状ですが、成長が進むと茎が伸び、葉が広がり、細長い姿に変わります。
この変わった姿は、一見別の山菜のようにも見えるかもしれません。
味と食感の変化
ふっくらとした食感とほのかな苦みが魅力のタラの芽ですが、大きくなると苦みやえぐみが強まり、食感も硬くなります。
しかし、適切なサイズであれば、下処理を通じてその食感を保ちつつ美味しく楽しむことができます。
これから、成長し過ぎたタラの芽をどう扱えば良いのか、特にカットと下茹での方法について詳しくお話しします。
大きくなったタラの芽を上手に扱うコツは、「根元を正しくカットすること」と「十分な下茹で時間を確保すること」です。
根元の部分は特に硬くなるため、硬い部分はしっかりと取り除く必要があります。
さらに、成長し過ぎたタラの芽は通常よりも長い時間をかけて下茹ですることで、苦味や硬さを適度に抑えることが可能です。
以下で、これらの処理方法について具体的にご紹介していきます。
大きく成長したタラの芽の下準備ガイド
手順① 茎の根元を広めに切り取る
タラの芽の茎の下端、いわゆる根元をしっかりと切り落としましょう。普段私たちが取り除く「ハカマ」という部分よりも、少し上の部分を切除することがポイントです。
茎が太い場合は、熱が均等に行き渡るよう十字に切れ目を入れると良いですが、成長が進んだタラの芽ではそれほど必要ない場合も多いです。もし切れ目を入れる際は、怪我には十分注意してください。
手順② 丁寧に水洗いする
タラの芽を水でよく洗い流し、特に虫がついている場合はその後で10分程度塩水に浸しておくと効果的です。これで虫もアクも一緒に取り除くことができます。最終的には、再度水でしっかりと洗い流してください。
手順③ 塩水で茹でる
1Lの水に20gの塩(おおよそ大さじ1~2)を加えて沸騰させ、塩水で茹でます。これにより、タラの芽の色鮮やかさを保ちつつ、適度にアクを取ることができます。特に成長したタラの芽は、通常のものよりアクが強めなので、このステップが重要です。
手順④ 長めに茹でる
普通のタラの芽よりも、成長したものは2~3分程度長めに茹でることをお勧めします。これで、茎や葉の硬い部分を柔らかくし、苦味やエグ味を減らすことができます。
手順⑤ 冷水で冷やす
茹でた後のタラの芽を冷水に入れ、2~3時間程度冷やします。これで食感を整えることができますが、あまり長く水に浸けておくと栄養が流出してしまうので、その点は注意が必要です。
以上で、成長したタラの芽の下準備は完了です。この手順を踏むことで、成長したタラの芽も美味しくいただけます。
成長したタラの芽を活用したレシピのアイデア
・ペペロンチーノにタラの芽をプラス
春を感じさせるペペロンチーノに、成長したタラの芽を加えてみましょう。大きく成長したタラの芽は、パスタとの相性も抜群で、料理を華やかに彩ります。
タラの芽とベーコンをオリーブオイルで炒め、パスタと絡めるだけで、簡単に美味しい一皿が完成します。他の食材を加えることで、色々なバリエーションを楽しむこともできます。
結論
適切な処理を施せば、成長したタラの芽でも美味しく楽しむことが可能です。
苦味や硬さを抑える工夫をしつつ、春の山菜の味わいを最大限に引き出しましょう。
大自然からの贈り物をいただくことで、季節の変わり目を感じながら素敵な料理を作ってみてください。