ピザやパスタの風味を豊かにする、バジルの香りとほのかな辛さは多くの料理で重宝されます。水耕栽培を利用すれば、継続して収穫が可能となり、経済的なメリットも大きいです。
この方法は、特に水耕栽培の入門者にとって、手軽で始めやすい選択肢となります。ハイドロカルチャーで用いるハイドロボールは一般的に園芸店やホームセンターで販売されていますが、100円ショップで簡単に手に入れることができるのが魅力です。
100円ショップの商品と聞くと品質に疑問を抱くかもしれませんが、実際にはバジル育成に十分な品質を持っています。園芸店のものと比べても見劣りすることはないのです。
100円均一のハイドロカルチャー用ハイドロボールを使ったバジル水耕栽培
100円ショップで見つかるハイドロボールは、品質において園芸店のものと大きな違いはありません。一般に、粒はやや大きく粗めですが、小粒のものも店舗によっては扱っています。
これらは主に濃い茶色で、容器に汚れがつきにくいのが大きな利点です。もしもの時には、簡単に掃除ができて管理がしやすいです。
100円ショップのハイドロボールを使ったバジル栽培ガイド
ここでは、100円ショップで手に入るハイドロボールを使用したバジル栽培のステップを紹介します。必要なものはほとんど100円ショップで揃えることができるので、コストも抑えられます。
【準備するもの】
・バジルの苗
・ハイドロボール
・穴のない透明な容器
・可能であれば根腐れ防止剤
●栽培手順
植物へのストレスを避けるため、温かい時期に栽培を開始しましょう。
ハイドロボールを取り出し、砂や埃があれば水洗いで除去します。その後、水に少し浸しておきます。
根腐れ防止剤があれば、それを容器の底に置いてからボールを敷き詰め、苗を植えます。細かい作業にはピンセットが役立ちます。
バジルの水耕栽培で成長が見られない時の解決策
水耕栽培でのバジル育成は、家で手軽に始められる趣味です。しかし、時に育成上のポイントを見落としてしまい、期待どおりに成長しないことがあります。
もし育て始めてみて上手くいかないと感じたら、すぐにガッカリせずに、状況を改善できるいくつかの点を見直してみましょう。
以下に挙げる3つのポイントをチェックし、あなたの栽培環境と比較してみてください。
水耕栽培のバジルが成長しない原因とは?チェックすべき3つのポイント
バジルが思うように育たない主な3つの原因とそれぞれの解決策をご紹介します。もしあなたのバジルが以下のいずれかに該当するなら、今すぐ栽培環境を見直してみてください。
成長を妨げる原因①十分な光が得られていない
バジルは太陽光を好む植物で、光合成を行うためには十分な日光が必要です。理想は、1日6時間以上の直射日光を浴びることができる環境です。
光の不足は光合成を阻害し、植物に必要な養分の生成が滞ってしまいます。室内で育てる際は、可能な限り日光の当たる窓辺などを選びましょう。
成長を妨げる原因②適切な気温が保たれていない
バジルは熱帯の植物で、寒さには非常に弱いです。成長を促すためには、日中は約22℃、夜間は約13℃の気温を維持することが望ましいです。
気温が10℃以下になると、バジルの葉が黄色く変色し始め枯れる恐れがあるため、適切な温度管理が必須です。
成長を妨げる原因③必要な肥料が供給されていない
通常、土中栽培では土に含まれる肥料で植物は成長しますが、水耕栽培では液体肥料の追加が必要です。液体肥料は直接添加しても良いものもありますが、適切な量を守ることが重要です。
光と気温の管理が適切でも成長が見られない場合は、液体肥料が足りていない可能性があります。ただし、濃度が高すぎると肥料焼けを起こすことがあるので、使用前には必ず指示を確認しましょう。
光量不足で困ったら、育成用ライトを試そう!
特に日差しが少ない地方にお住いの方や、自然光が部屋に入りにくい賃貸にお住まいの方には馴染みの悩みかもしれません。たとえば、私自身が体験しているように、冬場は雪が多い地域では太陽光をほぼ見ることができません。
このような場合、バジルを含む植物の育成には、専用の育成ライトが非常に役立ちます。これを使えば、光合成を助け、植物の成長を促進させることが可能です。
育成ライトは、園芸店やインターネットで手軽に購入できるため、育てる環境に不安がある方は、導入を検討してみると良いでしょう。
手軽に始める水耕栽培でバジルを育てるコツ
バジルの水耕栽培は、室内でも簡単に楽しむことができる趣味です。さらに、必要な器具を100円ショップでそろえられるという手軽さも魅力の一つです。もし成長が遅れているようであれば、先ほど紹介した育成ライトの使用を考えてみてください。
バジルの栽培をこれから始めようとしている方、すでに楽しんでいる方も、定期的なケアを欠かさず、その成長過程を見守っていくことが大切です。