ほうれん草を炒め物に使う時、あらかじめ茹でたり、アクを抜いたりする必要があるのか、疑問に思ったことはありませんか？
サラダなど冷製料理ではほうれん草を茹でることが多いですが、炒めるとなると、水分が多くなってしまい、味わいが落ちてしまうことも。
この記事では、炒め用ほうれん草の前処理の必要性について掘り下げていきますので、是非参考にしてみてください。
ほうれん草を炒める前にあく抜きをする理由は「シュウ酸」と「食感」？
インターネットで調べてみると、ほうれん草の炒め物に関して様々な意見がありますね。でも実は、炒める際にほうれん草をあらかじめ茹でたりアクを抜いたりすることは、絶対に必要なわけではありません。
ほうれん草を下処理する主な理由は以下の通りです：
・ほうれん草に含まれるシュウ酸が健康に影響を及ぼす可能性があるため
・苦味を減らし、より良い食感にするため
しかし、適量を食べる分には、健康に害を及ぼすことはほとんどありません。健康上の懸念がある場合は、医師に相談することをお勧めします。
味に関しては、苦味や特有の食感が気にならなければ、わざわざアクを抜く必要はないでしょう。特に、味噌やカレーなど味付けが濃い料理と合わせる場合は、気にならないことが多いです。
炒める時に、ベーコンやハム、卵などと一緒にすることも多いですね。このような時、どんな食感を好むかによって、下処理をするかどうか決めましょう。
シャキシャキ感を求めるなら生のまま、やわらかく苦味の少ないほうれん草が好みなら茹でたほうれん草を使うといいでしょう。特に子供向けの料理を作る場合は、茹でると好評かもしれません。
料理によっては、やわらかいほうれん草の方が合うこともありますから、その都度、好みで選んでくださいね。
ほうれん草を炒める前の簡単アク抜き方法は？
食感が柔らかすぎるのが好みでない、または苦味やエグミを減らしたい場合には、簡単な方法があります。「水につける」という手順です。
ほうれん草に含まれるシュウ酸は水に溶けやすいため、水またはお湯につけることで効果的に抜くことができます。茹でるとより効率的ですが、ただ水につけておくだけでも充分な効果が期待できます。
【手順】
①ほうれん草の表面の汚れや泥を丁寧に洗い流しましょう。
②根元をカットして取り除きます。
③ほうれん草を水が入った容器に入れて、数分間浸すことでアクを抜きます。
④水を切り、料理に合わせて切り分けて使用します。
大切なポイントは、ほうれん草を洗うときに根元の泥もきれいにすること、そして水に浸すときはほうれん草が完全に浸かるようにすることです。これで、誰でも簡単にアク抜きが可能です。
容器のサイズに限りがある場合でも、ほうれん草をざく切りにしてから浸すことで対応できます。
この手順により、ほうれん草はシャキッとした食感を維持しつつ、エグみも抑えられます。そのため、炒め物に使う際には特にこの方法をおすすめします。
家庭でのほうれん草を炒める前の取り扱い方
私たちの家では、ほうれん草を炒めるときには下茹でしないことにしています。その理由は、とにかく手間を省きたいからです。
忙しい時には、下茹での手間を省略したいものですよね。
そんな時でも、「子供には美味しく、栄養満点のものを」と考えると、先述した水に浸すアク抜き法を採用しています。
この方法では、味や食感に対する不満は一切なく、我が子も喜んで食べてくれます。この方法であれば、子供たちもエグミを感じることなく、おいしくほうれん草を楽しむことができます。
まとめ
いかがでしたか？
これまで炒めものにほうれん草を直接使っていた方々にとって、水に少し浸すだけでアク抜きができるというのは新しい発見かもしれません。
や食感にも良い変化をもたらすので、ぜひこの方法を試してみてください。